IP電話乗っ取り「国際電話発信」停止後も料金請求される

読売新聞によると

IP電話乗っ取り「国際」停止依頼後も料金請求
2015年06月22日 07時38分

インターネット回線を使う「IP電話」が乗っ取られ、アフリカなどに国際電話を勝手にかけられて高額の電話料金を請求される問題で、利用者が国際電話の停止をNTTに先に伝えていたにもかかわらず、料金を請求された事例が10件以上あることが分かった。

NTTに連絡後、実際に止まるまでの間に外部から乗っ取られたためで、利用者は「減免を受けられないのはおかしい」と憤るが、NTTは「約款に従って請求している」としている。

「NTTの身勝手な請求なのに、『払わないと電話を止める』と通告された」。こう語るのは、大津市で建材の販売会社を営む男性(42)だ。

男性によると、IP電話を設置した東京都内の通信機器販売会社から、IP電話が乗っ取られる可能性を知らされ、4月1日午前11時頃、NTTのサービス変更の番号「116」に電話し、国際電話をかけられない設定に変えるよう求めた。

これ、NTTの受付と実際に国際電話の発信停止までにタイムラグがあるために起こった災難です。特に土曜日や日曜日に116に電話をすると応対と国際電話発信規制の受付はしてもらえるのですが、実際に規制する登録が完了するのは週明けになるため注意が必要です。

私が実際にNTTに電話をして国際電話の発信規制をしてほしいことを依頼した時も

「発信規制がかかるのはすぐではないので、発信規制がかかるまでの間に国際電話発信があった場合には料金がかかる」

との説明があり、この説明に納得しないと発信規制することは難しい

おそらく、この記事の男性は自分の使っているIP電話の危険度を理解できていなかったのだろうと思います。また、通信機器販売会社も実際にこの男性に通信ログを見せてどれぐらい進入しようと狙われているのかを知らせるべきだったのでしょう。

IP電話を利用された無断国際電話発信の被害を減らすためにユーザーが取れる唯一の方法はip電話のサーバーに設定する内線番号とセットで利用する暗証番号の桁数を大きくし、英数字の組み合わせだけではなく記号も一緒に組み合わせるべきです。少なくともこれを設定することで無断利用されることを防ぐことはできます。