国際ローミングサービス
このホームページでは携帯電話(docomo、au、softbank、Y’mobile)の国際ローミングサービスを説明いたします。
尚、PHS(旧Willcom・ウイルコム)は2013年3月末をもって国際ローミングサービスを終了したのでPHSの国際ローミングサービスについては説明を省略いたします。
関連記事:注意PHSは香港に持ち込んではいけない
国際ローミングサービスとは?
国際ローミングサービスとは、利用者が現在日本国内で使っている携帯電話機やスマートフォンを海外に持っていっても使えるサービスです。
国際ローミングサービスを利用登録する(登録の必要が無い機種もある)ことで、今使っている携帯電話番号そのままで海外にいても日本国内にいるのと同じように発着信することできる便利な電話サービスです。海外旅行に行く時に国際ローミングサービスを利用できるようにしておけば、大事な着信も逃すことはありません(ただし、時差がある地域に滞在している時には着信しても出られないこともあります)。
国際ローミング電話の利用申し込み
携帯電話会社によって国際ローミングサービスの利用は異なります。自分が使っている携帯電話は申し込みが必要かどうかをあらかじめ調べておく方がよいと思います。
また、利用にあたっての注意もあるので、利用方法と制約については理解しておくべきです。利用限度額が決められているキャリア(電話会社)の場合には国際ローミング中も、利用限度額を越えた場合には国際電話への発信はできなくなるのでご注意ください。
キャリア | 申し込み | 注 意 |
---|---|---|
docomo (ドコモ) | 要(WORLD WING) | WORLD WINGに加入すること限度額月額2万円 |
au | 不要(Global Passport) | 機種で対応の国が異なる限度額月額2万円 |
softbank (ソフトバンク) | 要(世界対応ケータイ) | 月額制限無し |
Y!mobile | 携帯は不要 | 要対応機種、限度額月額5万円 |
国際ローミングサービスを利用する(携帯電話、スマートフォンの設定)
国際ローミングサービスを利用するには、機種毎に異なる設定が必要となります。この設定がきちんとできないと国際ローミングサービスが利用できないので国内にいる時に必ず設定方法を確認し、必要に応じて印刷した書類を一緒にもって行くなどの方法をとってください。国際ローミングサービスで判らないことがある場合にはショップに行って説明を聞いてくるのが一番です。
各キャリアの携帯電話の国際ローミングサービスの設定方法については、上記「国際ローミング電話の利用申し込み」のリンク先を参照してください。
国際ローミングサービスが利用できない機種の場合には
携帯電話によっては国際ローミングサービスの利用ができないの機種もあります。その場合には機種変更をする必要があります。ショップに行って国際ローミングサービスの利用ができる機種に変更しなければなりません。必要であれば機種変と同時に国際ローミングサービスの申し込みと国際電話利用の登録も一緒に行います。
尚、機種変をしてもすぐに国際ローミングサービスの利用ができないキャリアもあるのである程度の余裕を持って機種変手続きをしてください。
発信先電話番号について
ここからは実際に利用する方法の説明となります。
国際ローミングサービスでは、滞在国以外(例えば日本)に電話をかける場合は国際電話になるので電話番号などに注意が必要となります。
国際電話では相手の電話番号は下記のようになるのでご注意ください。相手が携帯電話であっても同じです。
尚、先頭を外さない国もあるので各通信会社の国際電話の発信方法をご参照ください。また、中国で0以外の番号で始まる携帯電話があるようです。その場合には先頭の数字はそのままの番号で発信します。
国際ローミングサービスを使って滞在国内の電話番号に電話をかける場合は国際電話にはなりませんので相手の市外局番(携帯の場合には携帯電話番号)からの番号で発信します。
携帯電話、スマートフォンを使って海外から日本に電話をかける
基本的には携帯電話、スマートフォンを使った国際電話の発信方法(相手の国番号と相手の電話番号)を使ったダイヤルと同じ方法になります。
日本宛に電話をする場合の発信方法は下図の方法となります。
国際電話アクセス番号(国際プリフィックス番号)についてはこちらをごらんください。
携帯電話各社ごとにかけ方はいろいろあるようなので、上記「国際ローミング電話の利用申し込み」の各社のリンク先から「国際ローミングサービスを使った電話のかけ方」を確認してください。
日本から海外にいるあなたの携帯電話にかけてもらう
国際ローミングサービスの場合、日本から海外にいるあなたの携帯電話に電話をかけてもらうこともできます。
相手はあなたが海外にいることを意識することなく日本にいるのと同じように携帯に電話をかけてもらうだけであなたの携帯電話に着信します。
国際ローミングサービスの通話料金
国際ローミングサービスは発信したときはもちろんのこと、着信した場合にも通話料金が発生します。この料金請求の仕組みをよく理解しないで利用するととんでもない金額が請求されます。
- 海外からの発信通話料金
海外から携帯電話やスマートフォンから発信した、日本やその他の国への国際電話発信は発信者への料金請求となります。
- 滞在国から滞在国内への発信通話料金
国際ローミングサービスの携帯電話から発信した、滞在国の電話への発信は発信者への料金請求となります。
- 滞在国から日本で使っていた携帯電話やスマートフォンに発信通話料金
国際ローミングサービスの携帯電話から発信した、別の国際ローミングサービスの携帯電話宛への発信は発信側と着信側双方に料金請求されます。
例えばホテルの隣の部屋に泊まっている友人の携帯電話にかけた場合には双方に国際電話料金が請求されるので注意が必要です。 - 日本からの着信した場合
日本から国際ローミングサービスの携帯電話に着信した場合発信側と着信側双方に料金請求されます。
- 滞在国から国際ローミングサービスの携帯電話に着信した場合
滞在国から滞在国にいる携帯電話スマートフォンに着信した場合には、発信側と着信側双方に料金請求されます。
- 他国から国際ローミングサービスの携帯電話に着信した場合
他国から国際ローミングサービスの携帯電話スマートフォンに着信した場合には、発信側と着信側双方に料金請求されます。
通話料金は国ごとに異なるので、国によっては高額の場合もあるのであらかじめよく調べておく必要があります。
特に、あなたが海外にいる場合には発信はもちろんのこと、着信(日本からあなたの滞在している国までの国際料金はあなたに請求されます)にも料金がかかることを忘れないでください。
スマートフォンの場合にはデータローミングをoffに設定することで海外で電話を利用できない状態にすることが可能です。
実際の通話料金はあなたの利用しているキャリアのホームページの国際電話通話料金を参照してください。
docomo (ドコモ World Wing) |
au (Global Passport) |
softbank (ソフトバンク 世界対応ケータイ) |
Y!mobile (Y!mobile 国際ローミング) |
上記以外の場合には加入している携帯電話の会社名に国際ローミングサービスを付けて検索してください。
課金単位について
通常、通話料金は一定の時間あたりの料金となります。この時間を課金単位と呼びます。通常、課金単位に満たない場合には繰り上げの通話時間として計算されるので、月末に全ての通話時間の合計から算出されるという訳ではありません(通話料金は通話毎に算出され、その合算合計金額となります)。
例を下に示します。
上の例の場合、課金単位60秒と6秒を比較した場合です。通話料金が同じ場合には課金単位が6秒のサービスの方が得な通話となることを覚えておくと良いでしょう。